家具の転倒防止


 震度6強は加速度で200~350ガル。東日本大震災でパークシティが経験した震度5弱(60~110ガル)又は震度5強(110~250ガル)より倍以上の加速度です。重力加速度は980ガルなので、震度6強は重力の1/3程度の加速度が働くことになります(震度と加速度の関係)。

 実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)のビデオによると、震度5強でも10階では震度7で実験を行っています。

 東京都による2015年の商品テストではすべての転倒防止器具が震度6強で転倒しました(商品テスト結果「家具転倒防止器具の性能」)。

このため複数の転倒防止方法を組み合わせる必要があります。

(基本)

・普段生活している部屋、特に寝室には背の高い家具を置かない。

・タンス専用部屋を決めてそこに背の高い家具を集め、入りきれなかった家具について以下の転倒防止措置を講じる。

 

(家具を設置する向き・位置)

ベッドや食卓、勉強机などに倒れ込まない、倒れても出入り口を塞がない向きとする。

 

(突っ張り棒)

パークシティの和室とキッチンの天井は吊り天井なので突っ張り棒が効きません。北側の部屋の天井の一段下がった部分(ダクトが通っている)は根太の位置に突っ張り棒を設置するようにしてください。その他の天井はコンクリートなので、突っ張り棒が効きます。ただし震度6強以上だと突っ張り棒単独では転倒を防止できません。

 

(壁への固着)

隣の住戸との間のコンクリート壁と強力な接着剤で接着した金具を使って家具を固着するのがベストです。工務店等と相談してください。内側の仕切り壁は根太の位置にネジ止めが可能です。

(参考)家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック(東京消防庁、令和4年3月)

 

 (下図参照)

 震度6強で有効な転倒防止方法(海洋研究開発機構 安全環境管理室)

 

1) 金具で壁に固着するのが最も効果的。仕切り壁なら根太の部分にネジ止めすること。コンクリート壁の場合、当パークシティではアンカーの埋込みを認めていない。接着剤を使った金具はネット上にわかりやすい情報が見つからないので工務店と相談か。粘着タイプがいくつか市販されているが、震度7を超える場合は大丈夫か分からない。突っ張り棒との併用がいいかも。

2) 箱型スペーサーが次に有効。段ボール箱でもある程度の効果がありそう。とにかくダンボールが空いたら家具の上に置いてちょうどいい組み合わせを探す。2段積みでもよい(防災機器検査協会のビデオを参照)。多少の隙間は畳んだダンボールや新聞紙で埋める。

3) 突っ張り棒はまず下がり天井でない場所とする必要がある。設置するなら奥/壁側。家具の下側の手前に設置するストッパー/滑り止めとの併用か。


あなたは何階に住んでいますか? 1階は震度5強でも10階では震度7!? 高層ビルの危険を実験で検証
防災科学技術研究所の実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)


家具の転倒防止方法

・L字金具で壁に取り付けるのが一番強いが、コンクリート壁へのネジ止めは管理組合では認めていない※。

 仕切り壁にネジ止めする場合は、必ず根太の部分を見つけてネジ止めすること。

・それに次いで天井と家具との間に箱型スペーサーを入れる方法が効果的。代わりに段ボール箱を入れても良い。

・突っ張り棒単独では震度6強以上の揺れには耐えられない。家具の前面下端に滑り止めストッパーを設置し、突っ張り棒と併用する必要がある。突っ張り棒の設置場所は奥側(壁側)がよい。

・ただし、スペーサー、突っ張り棒ともに、下がり天井では効果がない。2つの突っ張り棒と天井との間に厚い板を渡すことで効果が上がる場合がある。


※コンクリート壁への家具固定方法

 

いろいろな製品があるが3次元振動台での実験台で震度7まで検証済みか要確認。

コンクリート壁とL字金物を接着剤で接着する方法については震度7での有効性を示したサイトが見つからない。


商品テスト結果「家具転倒防止器具の性能」(東京くらしWEB)

粘着マット式、ストッパー式、ポール式をテスト。

地震による家具の転倒を防ぐには(総務庁消防庁)

家具の固定や配置の見直しで「安全空間」を! 家具転倒防止のビフォーアフター(内閣府 防災ページ)