(出典:ハザードマップポータル。2022年8月更新)
◇震度
元禄型関東地震で震度6強が想定されています(地震マップ:元禄型)。東日本大震災では震度5弱又は5強()。
高層階では?
・防災科学技術研究所の実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)を用いた検証実験では、地上で5強の場合、10階で7強になる場合があるとして実験を行っている。https://www.youtube.com/watch?v=9C0El2evQHY
・ 東京消防庁アンケート調査によると、11階程度から家具類の移動の発生割合が高くなっている。
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-bousaika/report/2012/02/2402_03.pdf(平成23年度長周期地震動等に対する高層階の室内安全対策専門委員会報告書、東京消防庁、2012年2月)p.52の図3-1-9
・SRC構造14階建てである当パークシティ建物の固有周期は約0.7秒(T=0.049N、日本建築学会,2000))であり、長周期地震動の範囲からは外れている。(上記報告書p.49の図3-1-2)
◇液状化
パークシティの全域で液状化の可能性がある(液状化マップ参照:元禄型)液状化可能性指数PLは5~15)。
この場合、液状化面積率は18%(出典5)
もし地中に埋められたライフライン(電線、水道管、下水管、ガス管)が破損すると、ライフラインが使用できない期間が長期化する(東日本大震災、東京都浦安市の例:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaee/16/3/16_3_183/_pdf )。
過去の震災で大・中規模建築物は、そのほとんどが杭で支持されていたことにより、建物本体には大きな被害は発生しなかったが、建築物周囲が地盤沈下したことによって出入口に段差を生じたりライフラインの寸断などの被害が生じた。浦安市のライフラインは、停電は一部の地域で発生したが当日復旧、ガズ、上水道、下水道は完全復旧まで1ヶ月前後を要した。
・東日本大震災における東京都の対応と教訓―東京と防災対応指針(歌唱)の策定に向けて―のうち「Ⅲ-8.ライフライン対策」(東京都、平成23年9月)https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/000/341/230914taiouhonsatu1_8.pdf
・東京都防災ホームページ 第3部被害想定手法
・消防防災博物館「東北地方太平洋沖地震による液状化被害の特徴」https://www.bousaihaku.com/wp/wp-content/uploads/2014/01/shikisya_wakamatsu.pdf
◇浸水
・津波※1
パークシティ全域で0.3m以上1.0m未満の浸水が想定されている(神奈川県の津波マップ。平成27年3月)(防災拠点の八景小は1.0m以上2.0m未満の浸水)金沢区津波ハザードマップは慶長地震を想定したもので、当パークシティではそれよりも厳しい想定となる神奈川県の津波マップによること(金沢区総務部総務課の回答による)。
津波の計算条件:https://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/774580.pdf
設定の手引き(国交省):https://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/bousai/saigai/tsunami/shinsui_settei.pdf
浸水想定の元となる地震※2
・相模トラフ沿いの海溝型地震(西側モデル)[地震規模:Mw8.7]
・相模トラフ沿いの海溝型地震(中央モデル) [地震規模:Mw8.7]
・元禄関東地震タイプ[地震規模:Mw8.5]
・元禄関東地震タイプと国府津-松田断層帯地震の連動地震[地震規模:Mw8.5]
・[地震規模:Mw8.5]
地震発生後、30分前後で津波がパークシティに到達する場合がある(※2)。
非常用発電機、各棟の配電盤の浸水の可能性?
・洪水※1
部分的に0.5m未満の洪水浸水(宮川の氾濫)及び内水浸水(下水道からの氾濫)、泥亀一丁目公園グラウンドでは1.0m未満の内水浸水のおそれ(洪水マップ/内水マップ※/土砂災害マップ)
※:1999年に関東地方で観測された時間降雨量153mmを想定。
・高潮※1:北側の駐車場とパークシティ内道路に0.m未満の浸水のおそれ(高潮マップ)
※1:津波、洪水、高潮で各棟の階段入口のコンセントが浸水すると、停電することが想定される。
※2:金沢区に到達する最大津波高さと到達時間
下表のとおり、津波は地震発生から29分~98分で金沢区の海岸に到達。
地震名 |
最大津波高さ |
到達時間 |
注 |
相模トラフ沿いの海溝型地震(西側)※ |
3.9m | 29分 | |
相模トラフ沿いの海溝型地震(中央)※ |
3.2m | 98分 | |
元 禄 関 東 地 震※ |
3.0m | 31分 | 相模トラフ沿いM8.1 |
元禄関東地震と国府津-松田断層帯地震の連動※ |
3.0m | 31分 | |
慶 長 型 地 震※ |
4.6m | 74分 | 旧ハザードマップでの設定 |
東京湾北部地震 |
M7.3の首都直下地震 | ||
南海トラフ巨大地震 |
東海地震を包括するM9クラス |
現津波ハザードマップは※印の5地震のうち最も津波浸水深さが大きいものを表示している。
◇火災
・金沢消防署の35mはしご車は当パークシティの11階までした届かない(金沢消防署に確認済み)。
・震災時の火災の原因は、東日本大震災では54%が電気関係だった。建物の倒壊や家具の転倒で配線が損傷し、通電時にショートして出火する通電火災が懸念されている。https://www.fdma.go.jp/publication/ugoki/items/rei_0212_04.pdf(消防庁)
・それ以外ではヒーターなどが可燃物に接触して通電時に着火する場合がある。
◇風害
風害にはハザードマップがないが、台風直撃時は高層階はもとより、各戸で被害を受ける可能性がある。地球温暖化の影響により関東に直接上陸する台風が増えているので、要注意。