簡易トイレとマンホールトイレ


 更新2024.12.19

〇避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(内閣府(防災担当)、2022年4月改定)

https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/pdf/2204hinanjo_toilet_guideline.pdf

 

〇排水管の破損など水洗トイレが使えない期間が長期化する場合は、簡易トイレの備蓄では間に合わないので、以下の

・匂いが漏れにくいポリプロピレンの袋(便器カバー用は便座の下に被せて粘着テープで固定、汚物用(使い捨て)は便座の上に)

・凝固剤(例えば、ケニス(株)の超吸水性樹脂。小便400ccに対し、凝固剤2g)

・汚物用ポリ袋は防臭が不完全なため、防臭BOS袋に入れてバルコニーで保管。

・換気扇も止まるので消臭剤(介護用消臭スプレーのおすすめ人気ランキング(モノタロウ))

 

〇「特集3 集合住宅の災害時のトイレ使用マニュアル作成手引き」((株)長谷工コーポレーション技術研究所、(公社)空気調和・衛生工学会住宅設備委員会 災害時のトイレ使用マニュアル普及検討小委員会)

https://www.jhf.go.jp/files/400361281.pdf

(排水管の点検)

  • トイレの便座蓋を閉めて置き、開けたときに便座蓋の裏側に水滴が付いていないか(便器カバーを被せていると分からない?)
  • 排水竪管が通っている壁・床が濡れていないか(トイレと洗面所と風呂場に囲まれている空間。トイレの右側の壁の左寄り、洗面所のトイレ側収納庫の奥の壁の右寄り)
  • 建屋の外の道路が液状化でマンホールが浮き上がっていないか
  • 共用部の第一桝、公設桝の蓋を開け(専用の用具が必要)、桝に土砂が侵入ていないか、水没していないか

 (トイレ排水の再開)

  • 「通水試験」は推奨しない。「通水試験」は、再現性がないためトイレ使用の可否判断が難しい。
  • 断水時は、洗浄力の高いバケツ洗浄を提案(ロータンクから流すと水量が倍以上必要となる

建物内の排水竪管の耐震化が急務!



水洗トイレ使用禁止時に、自宅トイレにセットするタイプ(在宅避難用)

ポリ袋(45ℓ)2枚(固定用と汚物用)で自作、凝固剤を投入。防臭袋BOSで保管。換気扇も止まるトイレでは消臭剤も必要。


マンホールトイレと可搬式ポンプ

〇マンホールトイレ(国土交通省)

https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000411.html 


マンホールトイレのための水を宮川から汲み上げる可搬式ポンプ/エンジンポンプの操作方法は?

現有のエンジン付きポンプ:(株)マツサカエンジニアリング QP-303D

・リコイルスターター(スターターロープ)でエンジンを始動するには、チョークレバーを開きながら引っ張り、途中でチョークレバーを閉める。これにはコツが必要なので、セルモーターで始動する。そのために、普段からバッテリーを点検しておく必要がある。

・呼び水はポンプを回しながら給水する必要がある。

 

参考資料:自吸式と非自吸式ポンプ(呼び水とフート弁)

https://www.idopump.com/basic-selfpriming.html