3.3 ライフラインの点検と2次災害の防止

 地震発生後、家族の安全が確認出来たら、住戸内のライフラインを点検し、漏水や通電火災などの2次災害の発生・拡大を防止します。また、お隣りの安否も確認し、助け合いましょう。

a)「水道・ガス・電気」

① 水道 

 地震発生後、水漏れを視認した場合及びすべての蛇口を締めても水道メーターがまわっている場合は、被害を拡大させないよう直ちに管理センターに連絡してください。

 なお、水漏れの有無にかかわらず、震度5強以上の地震が発生した場合は、対策本部からの連絡があるまでは水道の使用を控えましょう。

 

※1:給水ポンプが止まったまま各住戸が水道を使い続けると、圧力低下で水道供給の再開に時間が掛かるため、停電が復旧して給水ポンプの運転が再開されるまでは、水道の使用を控える必要がある。

 

 ② ガス

 震度5強以上またはガス漏れ検知で自動停止します。自動的にストップしたガスを復旧するには、各住戸のマイコンメーターの取扱説明書をご確認ください。なお、停電時はガス漏れ検知が働かないことに注意。なお、停電時はガス漏れ検知が働かないので、アラーム音は鳴らず、管理センターにも通報されないことに注意。

 

③ 電気 

 停電が復旧した際に発生する「通電火災」を防ぐため、配線の損傷、ヒーターと可燃物の接触などがないか点検しましょう。

 もし地震発生の際にブレーカーが落ちていた場合は、住戸内の配線のどこかで短絡・断線が生じた可能性があります。原因を取り除いたうえで、地域の停電が回復したら、ブレーカーを上げ、プラグを順次、元に戻してください。

 

④ 階段入口 

 停電時は1階玄関のオートロックが停止してドアが開放状態になります。


b)排水・トイレ

 ① 震度5強以上の地震が発生した場合

 管理センターから連絡があるまで水道とトイレが使用できず、シンクに水などを捨てたり、風呂に溜まった残り湯を排水することもできません。

 

 当パークシティでは各住戸に2つの排水竪管が通っており、住戸のタイプによって異なりますが、階段側の排水竪管は台所などの排水用、反対側の排水竪管はトイレ、浴室、洗面所の排水用です。

 この2つある排水竪管を囲む壁と床と天井に汚水漏れがないか毎日点検し、異常があったらすぐに管理センターに通報してください。

 

 ② 液状化現象が起きた場合

 液状化現象で道路の陥没、マンホールの浮き上がりが生じた場合は、下水道の流れが阻害され、1階住戸の浴室、洗濯機バンの排水口、トイレから汚水が逆流する可能性があります。

 

 対策本部が下水道のマンホールを点検しますので、

1階の住戸では浴室及び洗濯機バンの排水口から汚水が逆流する兆候がないか毎日点検し、異常があったらすぐに管理センターに通報してください。

 

 簡易トイレ用品の備蓄と自宅トイレへのセット方法は、3.1(2)ライフライン被害に備えた備蓄 c)簡易トイレを参照。

 

③ 節水生活

 また、飲料水の備蓄や水を運ぶポリタンクの用意だけでなく、水を使わずに済む生活を工夫してください。

(例)食器にラップを掛けて使う。水のいらない無水ハミガキ、ウェットシート、泡タイプの清拭料、ドライシャンプーを使う。使用済みの水はバケツに溜めてバルコニーの排水溝に流す。